Ko Tanaka 国連事務総長を目指す男ブログ

紛争解決のための勉強メモ

(ジェノサイド)カンボジアでおきた悲劇とは?Netflix で見れる映画も紹介

2021年5月1日

今日の注目

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今日は カンボジアについてです!

3分で読める本記事の構成は以下の通りです。

国の独立まで

カンボジアはもともとフランスの植民地支配を受けいていて、第二次世界大戦のあいだだけ日本に占領されていました。

第二次世界大戦の終わりとともに日本による支配が終わり、再びフランス統治が始まります。

でも政党の形成を認める憲法が作られたり、国内の共産主義勢力によるフランスの影響力を排除しようという動きが見られ始め、1953年にカンボジアは独立国家となります。

Sihanouk という人をリーダーとするカンボジア王国が誕生するんですね。

国の独立後

1965年に Sihanouk という国のリーダーは南ベトナムを支援するアメリカとの関係を断ち切り、北ベトナムを支援し始めます。

でもこのあたりから隣国のベトナムアメリカとの関係が悪くなっていき、カンボジア国内でも国政への不満が出てくるんです。

Sihanouk という国のリーダーは Lon Nol という政治権力者によってリーダーを下ろされ、Lon Nol という人はカンボジア国内の北ベトナム人に軍事攻撃を始めます。

the Khmer Rouge

1975年になると、the Khmer Rouge という過激派共産主義集団がカンボジア国内を制圧し、宗教の信仰を禁止するなど国民の自由を制限し始めるんですね。

この時期のカンボジアは、The People's Republic of Kampuchea という国名の共産主義国家でした。

Pol Pot という人をリーダーとする the Khmer Rouge 過激派共産主義集団が、1975年から1979年にかけてカンボジア国内で虐殺をおこない、全国民の21%が亡くなったと言われています。

これは国際社会からも批判をうけ、the Khmer Rouge 共産主義集団のトップの多くは逮捕されています。

共産主義の終わり

1989年になるとベトナムとの争いが落ち着き、カンボジア国内では経済の立て直しが必要になってきます。

そのため、Hun Sen というリーダーは海外からの投資を増やすために共産主義をやめて国名も Cambodia に変えるんですね。国の宗教として、仏教の信仰も復活します。

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王国の復活

権力が偏らないように国連と各機関の権限を一時的に分割したりして、平和に向けて動き始めまるなか、独立当初の Sihanouk 国王をリーダーとするカンボジア王国が復活するんです。

でも the Khmer Rouge 過激派共産主義集団や Hun Sen という人はこの動きに反発します。

現在も続く国政の問題

Hun Sen という人は選挙によって再びカンボジア国内で権力を手にするのですが、国政内での争いは続きます。

Hun Sen という人は現在もカンボジア首相をしているのですが、2008年の選挙結果は EU から批判を受けていたり、2013年には選挙結果に反発する大規模なプロテストが起きています。

野党は政治への参加をボイコットしたりしているものの、反政府勢力に対する規制は強まっているんですね。

参考

BBC News

Netflix で見れる映画を紹介

"First They Killed My Father" という映画は、カンボジアでおきた虐殺をその場にいる子どもの視点から描いています。

https://www.netflix.com/title/80067522?s=i&trkid=13747225