2021年5月26日
今日の注目
今日は石鹸の何がカラダを綺麗にしてるの?についてです!
3分で読める本記事の構成は以下の通りです。
ことば遊び
殺菌では菌を完全に消滅させ、消毒では感染しない程度に菌を消滅させます。
一方、滅菌はすべての微生物を消滅させることを示します。
抗菌では菌の増殖を抑え、除菌では菌の増殖を抑えるために生きている菌を一定数取り除きます。
せっけんは泡で菌を浮かせて除菌しているんですね。
せっけんを使った方が取り除くことのできる菌の量は多くなりますが、水洗いでも多少の除菌が可能です。
せっけんの何がカラダを綺麗にしてるの?
大昔、焼いていた獣肉の油が木の灰に落ちて反応し、その土に汚れを落とす効果が発見されたのが石けんのはじまりのようです。
そのため石鹸の主な原料は天然油脂とアルカリで、アルカリの部分は "水と油のどちらとも馴染む性質で両者を混ぜ合わせることができる界面活性剤" が使われています。
この効果のおかげで、シャワーとソープで体や髪の皮脂汚れを落とすことが出来るのです。
化学の授業は日常生活にめちゃ関わっていた!
pHは、水が何性かを 0から14 までで計る尺度です。
0(強酸性)ー 7(中性)ー 14(強アルカリ性)
汚れには大きく分けると酸性の汚れとアルカリ性の汚れがあり、油汚れや皮脂などは酸性の汚れなんです。
この酸性の汚れにアルカリ性を加えると、中性になって水に近い状態になるわけです。これが "汚れを落とす" という事なんですね。
アルカリ性が強くなるほど、殺菌効果も強くなります。
ちなみにアルカリ性の汚れは、水アカや電気ポットのカルキなどです。
アルカリ電解水
水は電気を流すと酸性かアルカリ性に分かれる性質を持っていて、それを利用してアルカリ性にした水がアルカリ電解水です。
水で作っているので汚れで酸化して中性になると、水に戻る安全なアルカリ性の洗浄液として使われています。
ウイルス
ウイルスには膜で覆われているものと、膜で覆われていないものの2種類があり、膜の大部分は脂質です。
膜を破壊すると活動がとまるため、石鹸や70%以上のアルコールに含まれるアルカリ性で膜の脂質を取り除き、感染を予防しているわけです。
インフルエンザやコロナウイルスは膜で覆われているウイルスの代表で、ノロウイルスは膜で覆われていないウイルスの代表です。
ノロウイルスなどは膜がなくても生きていけるだけの強さがあるので、より強力なアルカリ性が消毒に必要になります。
参考
MIYOSHI、SciencePortal China、National Geographic、JDP、シャボン玉石けん、くらしスタイル研究所、くらしの丁度品店