海外ニュースから国際問題を解説 !フィンランドのホームレス支援政策とは?

2021年3月11日

今日の注目

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Finland

今日は FInland(フィンランド)のホームレス支援政策についてです!

 

”長期的なホームレス状態にある人”の数を減らすことに成功したフィンランドの政策とはどんなものなのでしょうか?

3分で読める本記事の構成は以下のとおりです。

フィンランドのユニークな政策

フィンランドは2008年から ”Housing first” とよばれる政策モデルを実践していて、ホームレス状態に悩む人々にまず住居を提供しよう、ということを行っているんですね。

でも、ほかの国と違うのは、”ホームレスシェルターは一時的な解決案であり、長期的なものではない” という考えから、シェルターやホステルなどの一時的な住居を閉鎖し、安い値段で長期的に住むことができるアパートに作り替えたんです。

なにが特別?

アルコール依存症などの問題をかかえる人たちはなかなか住居契約がしにくかったりするのが一般的ですが、この政策では ”住居をもつことは人権である” という考えに基づいているため、誰もが平等に住居契約を結ぶことができます。

”問題を解決してから住居を確保する” のではなく、”住居を確保してから問題を解決する” という方針をとったんですね。

そのため、この政策に基づいた住居では、教育をうけるための準備やお金の管理などのサポートを提供するアドバイザーがいます。

路上生活からダイレクトにこの制度を利用する人も多くいるので、生活環境の変化に対応するための3か月の調整期間を終えると、ルール違反や家賃滞納がない限り、誰もが永続的に住居契約を結ぶことができます。

どうやって実現したの?

フィンランド政府と NGOが、独自の住居建設会社を運営して既存の一時的住居を長期的なものに建て直したり、新たに土地を購入して安価に長期的に借りることができる住居の建設を行ってきたんですね。

また、住居の値段が上がっていかないように、国内の私有地と公有地の分配にルールを設けるなどして、土地の管理を国が徹底しています。

もちろんこの政策には多額のお金がかかっているわけですが、路上でおきるトラブルに対応するコストと人々の社会復帰による社会貢献を考えると、コストパフォーマンスの良い政策といえるんです。

結果は?

こうして、2008年からフィンランドはヨーロッパで唯一、ホームレスの状態にある人数を減らすことに成功した国になったわけです。

 

参考

CBC Radio, The Guardian, World Economic Forum

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英語版

Since 2008, Finland started shutting down emergency housings and shelters and renovating to affordable rentals for homeless people in the country since Finland thought shelters work only temporarily and not good for a permanent solution.

This housing first model sees housings as human rights, and thus the model provides homeless people a housing with a contract without any preconditions like everyone else. Instead of requiring to solve your own problems before getting a housing, the model offers a housing first and provides support to solve your problem, such as helping to get education and manage their finances.

After a trial for 3 months to adjust to living indoors, anyone can make a permanent contract unless they break the rules or fail to pay the rent.

In order to achieve this model and to solve housing shortage, Finland and NGOs have turned its temporary housing, such as shelters and hostels, and some flats from the private market into permanent and affordable rental housings. Since 2008, more than 3500 new homes have been created in Finland. Helsinki, the capital of Finland, owns a large number of the city land and runs its own construction company. In fact, this model is strongly supported by the country that make sure to maintain a certain amount of housings are affordable as well as enforcing strict land management.

This method costs a lot of money, but it is still relatively cost-effective since managing homeless-related issues also costs money.

With this effort, the number of long-term homeless people in Finland has fallen since 2008.